その2。

お題:天香久山、空腹・口渇、ひたすら行軍(泣)

考古学博物館を出て、近鉄線の畝傍山御陵前駅を西から東に通り抜けて、香久山
を目指す。私はもともとガイドブックが苦手な人で、とりあえず下調べはするが
情報はほとんど読まない。自慢じゃないけど地図が読める人なので、ガイドブッ
クは地図を見る為だけに買って、旅行当日になってようやく眺めるくらい。
この香久山行きも、京都から橿原に向かう電車の中で決めた。はっきり言って
思いつきで行き先を決めた。

田舎道を東に東に、ひたすら歩く。ほんと~にスゴイ田舎道で、刈入れの終わっ
た田圃や、畑の中を地図だけを頼りにてくてく歩く。駅から遠ざかるに従って、
だんだんジュースの自動販売機も見えなくなる。真新しい標識(香久山 〇km
とか、別れ道毎に出ている。どんなに山奥でも出ている。)を頼りに、それを
信じて進む。
いや~~それにしても何もない。そんなに高い山はなく、ゆるやかな山が続く。
紅葉が始まった景色は絶景。しかも快晴で11月半ばとは思えない暖かでのどか
な、絶好のお散歩日和。それはそれで気分がいいのだか、なにせ昼食を食べて
ないのでお腹すいた~~(T.T)
うまそ~な柿や蜜柑の誘惑(これは出荷用に作っているものなのだ)を振り払い
つつ、14時すぎ香久山着。天岩戸神社のちょっと手前にようやくお店らしいお店
を発見。「みるく工房飛鳥」というお店で、店頭でアイス等を食べられるように
なっている。大和茶アイス(¥230)と、シュトーレン(サクサクホロホロした
クッキー風のドイツの焼き菓子で、ほんのりレモン風味がするもの3ケ入¥150)
を買って、店頭のベンチでむしゃむしゃ食べる。アイスも菓子も空腹だったお腹
に染み渡る美味(^-^) 特にアイスクリームはお茶の香りがいきていて美味しか
った。

天岩戸神社は竹林に囲まれた、寂れたというか渋い、崩れそうな(笑)お社がちん
まりある神社。そこの脇から香久山の斜面沿いに遊歩道があった。歩きはじめの
少しの間だけ急な登坂だったが、あとはゆるゆる続く山道。柿畑の間に間に見え
る景色はまさに絶景。20分くらいで天香久山神社に到着。ここも寂れた感じの
神社だが、小さいながらに整った社が3つあり。天岩戸神社よりは人の手も入っ
ている。どちらも誰もいず、いい感じ。

ここから藤原京跡をぐるっと周り、本薬師寺跡に寄り、畝傍山御陵駅に戻って
きたのは15:20頃。ひたすらひたすら歩いてかなり疲れた。。。
なのにここから電車で飛鳥駅まで行き、以前工事中で見損なった高松塚古墳の
壁画館に行く。ここも駅からは片道徒歩10分弱。7~8年前より道も整備され
歩きやすくなっていたけど、前より風情なし。すっかり観光地化している。
壁画館は小さいが見に行った甲斐あり。
飛鳥から橿原神宮→西大寺→京都へ。京都に着いたのは18:30頃。もうめちゃ
めちゃ疲れていたので、伊勢丹で「鯖街道花折」という店の鯖寿司と、錦市場
の玉子焼やさんのだし巻を購入。もうむちゃくちゃに混んだバスに乗って祇園
まで。ぐったりしてチェック・インした「京都祇園ホテル」はすっかりビジネス
ホテル化していた。。。中は昔ウワサに聞いたよりはキレイで使いやすくはなっ
ていて、一人旅にはロケーションもいいし値段も手頃だしいいかな? けど、水
まわりは昔のままなのか、トイレがほんの少し臭うのが残念。1.2Lの湯沸ポット
がお部屋に常備してあるのは嬉しい。

部屋で夕飯を食べた後、ふらふらと河原町まで行きくるっと回り八坂神社にお参
りしてくる。夜の祇園・先斗町、花見小路あたりは華やかで賑やかでわくわく
する。流石に疲れたので宿に帰って、長い一日が終わる。(その3。に続く)



© Rakuten Group, Inc.